”ことのは”について
こんにちは!
茨城県だいすき!北海道出身の協力隊のあやきです(*´ω`)
台風は通り過ぎていきましたが、いまも大変な思いをしている方がたくさんいます。
ボランティア保険加入のお申込み - 全社協 被災地支援・災害ボランティア情報
先日、ほんとうに微力ながらお家の片付けのお手伝いをさせていただきました。
駐車場の泥かきや家財道具の搬出、隣接する農道(私道)の清掃etc...
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平日でしたがかなりの人数が災害ボランティアセンターに集まりました。
水戸市の数字を見てみると、災害ボランティアセンターが立ち上がったのは15日(火)。
初日は18人がボランティアとして活動しました。
16日(水)89人
17日(木)228人
18日(金)337人
19日(土)36人
20日(日)626人
19日土曜日に関しては、朝方雨が降っていたので、活動はないかな?と思った人が多かったのではないかと思います。
今回参加して感じたのは「待ち時間が長い」ということです。
現在は改善されているかもしれませんが、ボランティア活動ができる人が集まっても、すぐに依頼者さんのお家には行くことができませんでした。
災害ボランティアには一連の流れがあり、まずは被災者からの依頼がなければボランティアが活動できません。
そして、被災者の家がボランティアセンターから離れている場所だと、ボランティアや資材を移送する車がないと動けません。
この車を出せるひとが少なくて、待ち時間が1時間半ほど発生しました。すごくもどかしかった…
わたしもきちんと確認してから行けば1人か2人は乗せられたのに…と悔やんでいます。
資材を乗せたり車出せたりする人はかなり重要なので、協力できる方はスタッフさんに声かけしたり事前に申請したりするのがよさそうです。
ボランティア活動の流れは上の画像のとおりです。
保険については事前にインターネットで加入できるので、手続しておくことをオススメします!
ボランティア保険加入のお申込み - 全社協 被災地支援・災害ボランティア情報
さて、ここからは活動をして感じたことを書いていきますので、あまり見たくないな…と思った方は飛ばしてくださいね。
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●「俺だけならとっくに行ってるのによ!」
これは活動のグループ作りの際に待合室で発せられたことばです。
ボランティアに参加する人は、受付を済ませた後、簡単な説明をうけ、待合室でグループを作るまで待機します。
畳の運び出しがあるから男性3人お願いします、泥のかきだし作業です男女10人お願いします、など様々な条件でグループが作られます。受付を先に済ませ、前に座っている人から呼ばれていきます(水戸の場合)。
どんな依頼なら自分にできるだろうか、そんなことを考えながら待機しているのですが、夫婦で来ていた方が「こいつ(妻)がいるから行けねえや!」と(わざわざ)大きな声で言うのです。
もしかしたら、早く活動がしたいとかもどかしいとかいう気持ちがその言葉に込められていたのかもしれません。
それを聞いた周りはどう思ったでしょうか。
少なくともわたしは、非常に不快でした。だったら一人で行って、終わるころに連絡とり会って本部で待ち合わせすればいいじゃない、と。
結局その人とわたしは同じグループで活動することになりました。それはそれ、これはこれ、と切り替えてのスタートです。
●「もう12時過ぎてるからランチタイムにしましょう!」
依頼者さんのお宅についてすぐ発せられたことばです。
これを聞いてみなさんはどんなことを思いますか?
このことばが発せられたときの状況を説明します。災害ボランティアセンターでグループがきまって、依頼者(被災者)のお家にみんなで移動しました。到着したのは12時15分ごろ。依頼者さんとご家族(知人)は作業をしています。重そうな棚を動かそうとしていたので「わたし、こちら側から押しますね」と声をかけたときでした。
そこで、「ランチタイムにしましょうよ」とボランティアが言うのです。
正直、愕然としました。
依頼者さんはせっせと片づけをしているんです。浸水して停電や断水があって、ようやく水が引いた数日後なんです。そんな状況でお昼過ぎてるからランチタイムにしましょうなんてよく言えるなと。
もちろん、体力を使う作業をするのでスタミナ不足では依頼者さんにも心配・迷惑をかけてしまいます。食事は大切です。
こういう時はカロリーメイトとかウイダーインゼリーとか、そういうものでいいんじゃないかな、と思うんです。家で握ってきたおにぎり、いいと思います。だけど、食中毒のリスクを考えたらそれはどうなんでしょう?
30分ものんきにランチタイムってどうなんでしょう。依頼者さんはその間作業してるんですよ。
さきほども述べましたが、待ち時間が1時間半近くあったんです。その時間に軽くお腹に入れておくことはできなかったんでしょうか。
あくまで私が感じたことなので、一般的にはこの行動は間違っているとは言えないのかもしれません。でも、違和感しかなかった。本当にこれでいいのだろうか。
●「そんなとこやる必要ないよ!」
依頼者さんがいったのではありません。ボランティアのことばです。何をもってこのことばがでてきたのでしょうか。
敷地に面した道路(農道だと聞きました)に川の水で流れ着いたものが大量にたまっていました。稲わらだったり近くの畑の作物だったり。コンクリの舗装はされていない砂利道で、よく使う道だったそうです。そこに漂流物があるからとってほしいと言われ作業に取り掛かりました。そこは敷地からちょっとくだった場所だったのですが、上の方から、「敷地じゃないならやる必要ないでしょ!そんなとこ」というのです。
いや、たしかに事前の依頼書には敷地の泥かき、家財道具の運搬と書いてありましたよ。敷地に面した農道の漂流物撤去なんて書いてませんでしたよ。
でもね。
その場で依頼者さんが「やってくれると助かる」と言っていたんです。それを「依頼されてないんでやりません」なんて言えますか?
時間の許す限り、できることは協力したいんです。やってあげてるんじゃなくて、させてもらってるんです。私、間違ってるんだろうか。
●「それもやれって言われたわけ?」
少し手が空いたので、「お庭とコンクリの隙間の泥も取っちゃいましょうか?」と依頼者さんに提案したところ、ぜひ、と返ってきたので近くにいた方と作業をしていました。
同じく手が空いて一休みしていた方から「そんなとこもやれって言われたの?」と。かくかくしかじか、その場所の泥かきをするに至った経緯を説明しても、「やる必要ないと思うんだけどね」と。
●「栄養がいっぱい入ってるんだから畑に落としちゃえばいいんだよ」
畑と庭の植木の間に泥がたくさんたまっていました。その泥を土嚢につめる作業をしていたのですが、「この泥なんて栄養分の塊なんだから隣の畑に落としとけばいいんだよ」と。
これに関しては知識がないのでわかりませんが、7m近く増水して川からあふれた水が敷地にきているわけですよね、汚水とかって交じってないんでしょうか?片付けの際は感染症に気をつけるよう注意喚起されているのはこれと関係ないんでしょうか?
あとで依頼者さんに聞いたところお隣の畑は違う人の土地でした。その確認もせずに「隣に落としちゃえばいい」ってどうなんでしょうか。
物を片付ける、掃除をする、これだけがボランティアの仕事じゃないと思うんです。依頼者さんのストレスにならない程度にコミュニケーションをとって円滑に、できるだけ早く不便を解消していくことが大切なんじゃないかな、と私は思うのです。
●「なんだ、たいしたことないな」
このことばは、書こうかどうか迷いました。でも、絶対にこんなこと言う人を増やしたくないので書きます。
これは依頼者さんのお宅についてすぐにボランティアの一人が発した言葉です。
現場までの道には、山積みにされた災害ゴミがいっぱいで、家の中も泥のあとが残っている状態でした。私が行ったお家はそれらの家よりも少し高いところ(といっても50㎝~1m程度)にあり、比較的片付いているように見えました(実際は140㎝以上浸水している)。
そうだったとしても、あまりにも軽率すぎませんか?
その日我々が行くまでに必死になって片付けをしたのかもしれない。必死に磨いて洗い流したのかもしれない。
「ほかに比べたらたいしたことない」なんて口が裂けても言えないし言うべきではないはずです。幸い、依頼者さんはその人から離れたところにいましたが、耳に届いてしまったかもしれません。
わたしはボランティアのプロではありません。何をするのが正しいか、その明確な答えはわかりません。手伝ってほしい、やってもらえる?そう言われて自分ができそうなこと、提案できそうなことしか手を付けられません。
だから、依頼者さんが笑顔で話しかけてきてくれて、「こんなことが大変でね」「当時はこんなんでね」とポロポロと話してくれる言葉に一生懸命耳を傾けます。
ことばっていいものだと思うんです。
相手を褒められるし、応援もできる。
だけど、使い方をまちがうと、ポロっと何の気なしにこぼれたことばも刃になってしまうんです。
つらつら述べた、私が衝撃的だったことばも、ここに表現することで誰かにとっては刃になっているかもしれません。
だけど、もうあんな風にいう人が増えてほしくないので書きました。
これを読んで不快に思った方がいたら、すみません。
少しでも共感してくれた方がいたら、ぜひ気を付けてみてください。
なんだかまとまりがなくなってしまいましたが、ここまでです!
最後までお付き合いいただきありがとうございました(^^)