おなげのまつ
みなさんこんにちは!
怒りに任せていちごスプーンを投げ、テーブルに小さな穴をあけたことがある協力隊のあやきです(*^^*)
いちごスプーン、最近見なくなりましたね・・・
そんなことはさておき、今回は潮来市の民話についてお届けします!
潮来市はかつて、牛堀町と潮来町だったということはお話しましたね。
潮来にいると、「潮来町はよオ~」「牛堀っちゃあよオ~」という会話が聞こえてくることがあります。
その牛堀にの昔話を今日はご紹介しますね!
「おなげの松」
というお話をご存知でしょうか?
すごーく端的に言うと、偉い人がピンチになって大切にしていた盆栽の松を投げ落としたら、そこに立派な松が育ちました、という話です(めちゃめちゃ省略)。
投げたところに立派ななにかができた系のお話ってほかにもありそうですよね。
舞台は現在の島須
そもそも何百年も昔は牛堀町だっていくつもの村にわかれていたわけです。
その村の一つ島崎村の島崎城が舞台です。
どうやら、当時は目の前に夜越川(よろこしがわ)、うしろには山があって、戦いには重要な(要害)の地だったそうです。
その城の主である殿様は島崎左衛門尉(しまざきさえもんのじょう)という桓武平氏の流れを汲んだ武将でした。
皆から慕われた殿様
なんとこのお殿様、農民たちに交じって草取りをすることもあったんだとか!
ふんぞり返って「飯をもってこい!」だの「耳掃除しろ!」だの、そんなことは言ってなかったんですね(どんなイメージ)。
ある日殿様がいつものように農民と一緒に草取りをしにいくと、草むらで白い蛇を見つけたそうです。
「おや」と思って近づこうとすると、周りの農民が必死で止めました。
「危なすぎまする!!!!」(口調は想像)
農民曰く、神様の化身であるへびがいるとのこと。ならば仕方ないと殿様は潔く諦めて帰ろうとするのですが、うっかり沼地に足がはまってしまいます。
これは大変!と家来が近くにあった板を殿様の足元に置こうとしました…
板の下にいたのは・・・
小さいころ、湿った場所にあった大きめの石を動かすと、したからうようよとダンゴムシ(ワラジムシ)が出てきた記憶がありますが、このお話では、板の下からヘビの群れが出てきます。
イモトアヤコさんなんかはこの話を聞いたら卒倒するかもしれませんね(´-ω-`)
なんやかんやで沼地から抜け出すことができた殿様。帰ろう帰ろう!と城へ向かおうとすると、ヘビが「このやろう!」と家来に近づきます。
反射的に防御しますよね?家来も棒でヘビをつつきます。すると、ヘビは死んでしまいます。そんな簡単に?それは物語ですから✋
そのあとヘビの祟りなのかなんなのか、その家来は謎の熱にうなされて死んでしまうのです…
豪族佐竹氏が攻めてきた…!
佐竹氏が茨城の美人をみんな秋田へ連れてってしまった、なんて話を聞いたことがあるかもしれませんが、その佐竹氏が1591年、島崎にも攻めてきました。
残念ながら戦いには負けてしまうのですが、島崎の殿様は、戦いの時、燃え上がる城の様子を見て、あのときのヘビを思い出して非常に後悔したそうです。きっと「ヘビの祟りなんじゃな…」とか考えたんでしょうね。
そこで一番大切にしていた盆栽の松を天守の窓から投げ落としました。ごめんよあのときのヘビ。これで許しておくれ。そんな気持ちも込められていたのかな?
結局城と一緒に殿様も滅びます。が、落とした松は、その後その場所ですくすくと立派に育ったとのこと。
松の木を切ってみたら…
土地改良が行われて、そのあたりが乾田になってしまうと松はかれてしまいました。
枯れてしまってはしかたない、と松を切ってみると、そのなかにちょうどヘビが住んでいたかのような空洞ができていました。
「白い蛇は神様の化身だから、金輪際殺してはならない」
と今でも言い伝えられている・・・・
というお話です。
突っ込みどころ満載ですが、島崎城にまつわるそんなお話がいまも残っています。
島崎城跡に白い蛇がいるかどうかは、わかりません…もしも見つけても、殺めてはいけませんよ…✋
地域にのこる昔話って面白いですね!
別のお話もあるので、こんどは謂れの場所であろう写真も撮って一緒にご紹介していきます(`・ω・´)b
最後までお付き合いいただきありがとうございました(*^^*)✨